「わしの波動球は108式まであるぞ」

タカさんは、前述のパワー必殺技数種を惜しげもなく披露して対抗しますが、石田銀のパワーはそれ以上であり、波動球の打ち合いではタカさんに勝ち目はありませんでした。何せ、タカさんの打てる波動球の最高は、前に踏み出す力を乗せたダッシュ波動球ですが、石田銀は108段階の強さをもつ波動球でそれを難なく打ち返していきます。ダッシュ波動球は、石田銀曰く壱式波動球と同程度なんだとか。

弐式波動球、参式波動球とレベルが上がっていくにつれ、タカさんはコート外、コート壁際、観客席と吹っ飛ばされ方がどんどん派手になります。このへんは、キャプテン翼の「森崎くんふっとばされたー」あたりを踏襲していることは明白です。森崎の場合は、言ってもボールに吹っ飛ばされてコート外か、あるいはボールと一緒にゴールしてるかのどちらかで、ケガをすることは殆どなかったと思いますが、タカさんの場合、吹っ飛ばされるたびに色々な物体に体を打ち付けているわけなので、それはもう流血がハンパないんです。

青学のメンバーからは、「無理するな!」と社交辞令が飛んできますが、当のタカさんは棄権する気などさらさらなく、血を流してフラフラになりながらもコートに立ち続け、主にたかはCの感動を呼び込むことに一役買うわけです。

この試合の結末は、フラフラになったタカさんが放ったサーブが、ガットではなくフレームに当たっていたことで直球サーブではなく、めちゃくちゃな変化をするブレ球になり、それを打ち返した石田銀の手首が破壊され、石田銀が棄権を申し込むというこれ以上ない「まさか」の展開に。剛の勝負には強くても、柔の勝負には弱い、ということですね。そんなわけあるかい!という無粋なツッコミは、本作品には無用の長物であり、思ったら負けだと思っています。

とまぁ、ぶっ飛び方を含めて魅力的なキャラクターが多数登場する作品です。たかはCは青学よりも、氷帝学園というライバル校と、阿久津という10年に1人の逸材設定のキャラが好きですね。漫画版しか読んでませんが、アニメとかミュージカル?もやってるみたいです。ご興味があれば、ぜひどうぞ。


108式波動球にさらに+1 !

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